北京~モスクワ 第3/4国際列車

第3/4国際列車-ロシアの駅(西シベリア)

ニジニウディンスク

ニジニウディンスク駅
  • 第3列車 第三日 17:39着 18:02発
  • 第4列車 第四日 16:34着 16:57発
  • ●モスクワと現地時間との時差は5時間

 シベリアのど真ん中の街、ニジニウディンスク。特に何がある訳では無いですが、第3列車でも第4列車でも、到着は夜。表記のモスクワ時間にプラス5時間が現地時刻ですから、シベリアの夜を体感するにはいい時刻です。
 ロシアは駅に大きな電光寒暖計があることが多く、その温度を見るたびに凍えます。氷点下10℃とかを見ると、おおシベリア!と嬉しくなってきます。もっとも自分が行ったのは11月だったので、本格的な冬にはまだ早かったですが。でも車窓が既に寒々しいので、それだけで十分でしょうか。

タイシェト

  • 第3列車 第三日 20:43着 20:48発
  • 第4列車 第四日 13:58着 14:00発
  • ●モスクワと現地時間との時差は5時間

 第二シベリア鉄道と言われる「バム鉄道」の分岐駅です。バム鉄道は、ここタイシェトよりバイカル湖の北岸を通り、シベリアの森を横断して、間宮海峡に面する都市ヴァニノまでを結ぶ鉄道。ソ連時代は外国人は乗車禁止でしたが、ロシアになってからは外国人にも開放されています。

クラスノヤルスク

クラスノヤルスク駅
  • 第3列車 第四日 3:42着 4:02発
  • 第4列車 第四日 6:53着 7:13発
  • ●モスクワと現地時間との時差は4時間

 エニセイ河畔に発展した、人口90万人の都市です。
 エニセイ河はロシア第4位の長さ(といっても5,000km以上ありますけど)で、又ロシアでも水量が最も多い河。鉄道が渡る鉄橋は19世紀のパリ万博でも賞ををとったという立派な橋です。近年新しくなった駅舎はとても重厚でありながらも間接照明をうまく使ったお洒落な建物で、ソ連時代の単に巨大なだけの駅とは違い、どこかヨーロッパ調の美しい駅です。
 第3列車で定刻通りに走ってくれば、停車時間中に丁度向かいのホームにモスクワ発クラスノヤスルク行の「エニセイ号」が入ってきます。連結されている車両や食堂車を見ると、第3列車のロシア国内車よりも良い車が付いています。途中で見たバイカル号やトムスク号、シベリヤーク号も同様に良い車でした。第3列車は中国から来る国際列車で、国内列車としてはそれ程需要が無いのか(国際編成にはロシア国内旅行客は乗せない)、ロシア内ではランクが低いのか..。停車駅だけなら、ロシア号よりも少なくて特急の風格があるのですが。

アチンスク

アチンスク駅
  • 第3列車 第四日 7:01着 7:03発
  • 第4列車 第四日 3:55着 3:57発
  • ●モスクワと現地時間との時差は4時間

 特に何がある訳でも無いのですが、写真のように貨物列車の操車場があちこちの駅で併設されています。物流の中心が鉄道であることが実感出来ます。

ボゴトル

ボゴトル駅
  • 第3列車 第四日 8:03着 8:06発
  • 第4列車 第四日 2:54着 2:57発
  • ●モスクワと現地時間との時差は4時間

 第3/4列車運行区間のほぼ中間点に当たる駅です。第3列車の場合、北京からここまで3泊4日かかっていますが、ここからモスクワへは2泊3日で走り抜けます。前半は国境通過などもあって時間もかかっているのですが、後半の方が線路状態が良いので走るスピードも違います。

マリインスク

マリインスク駅
  • 第3列車 第四日 10:07着 10:30発
  • 第4列車 第四日 0:42着 1:02発
  • ●モスクワと現地時間との時差は4時間

 以前、ロシア(ソ連)に於ける駅での写真撮影は、鉄道が軍事施設の一部ということから禁じられていました。現在この規定は無くなったようなのですが、場所によっては依然としてこの規定が生きていることもあります。同列車に乗っていた香港人がこのマリインスク駅で写真を撮っていたところ、警備員に捕まり列車から降ろされて、取調べを受けさせられそうになりました。彼が乗車していた担当列車員と私の隣のコンパートメントに乗っていた元軍人のとりなしで何とか開放されましたが。今でも駅での写真撮影は細心の注意が必要です。(このサイトの駅の写真も結構注意しながら撮影しています。)

タイガ

タイガ駅
  • 第3列車 第四日 12:28着 12:30発
  • 第4列車 第三日 22:40着 22:42発
  • ●モスクワと現地時間との時差は4時間

 この駅に保存されているП36型は、かつてのシベリア鉄道の花形蒸気機関車で、日本で言えば貴公子C59型でしょうか。このように蒸気機関車が保存されているのがシベリアの駅では多く見られます。
 この駅からシベリアの古都トムスクへ支線が延びています。

ノボシヴィルスク

ノヴォシビルスク駅
  • 第3列車 第四日 15:40着 15:57発
  • 第4列車 第三日 19:22着 19:37発
  • ●モスクワと現地時間との時差は3時間

 ロシア第3の都市にして、シベリア最大の都市。モスクワとの時差は3時間なので、もう真っ暗です。ウラル山脈から沿海州、サハリンに至るロシアの領土の中では最も大きな街です。それまでに通ってきたイルクーツクやクラスノヤルスクも大きいですが、このノヴォシビルスクに入ると他の都市は「田舎街」の感が否めません。第3列車で言ってみれば、北京を出発してから最大の都市、ということになります。
 街のシンボルはオビ河です。河口の北極海はまだ先ですが、河幅はマンモス級で渡る鉄橋も巨大です。シベリアの大河はどれもそうですが、非常に水量が多いので余計に大きく見えるのでしょうか。
 街自体は20世紀に入って発展したので、他の大都市と比べると新しい部類に入ります。
 この駅は運び屋の活躍場所のようで、硬臥車より大量の荷物が出てき、またそれを受け取るロシア人でごったがえしています。

ロシアの駅(蒙露国境~バイカル湖) ← → ロシアの駅(ウラル地方~モスクワ)

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